今回は世界大戦の終わり ロシア革命について、日本の歴史を紹介します。


世界大戦が終わる

世界大戦も、はじめの頃はドイツ軍の勢いはたいへんなものでした。

西は,フランスの国境を越えてパリの近くまで進んでいき東はロシアを追って、その本国の中に攻め込みました。

しかし、そののちは戦争の様子にも、あまり大きな変化がないままに2年が過ぎました。

アメリカの参戦

1917年(大正6年)は世界大戦の運命の別れ道でした。
その一つは、これまで中立を守っていたアメリカがドイツに宣戦したことです。

ドイツは、戦争のけりを早く付けるために潜水艦を世界各地の海に送って連合国の物資の輸送を断ち切ろうとしました。

しかし、ドイツは、そのために連合国の船だけでなく中立国の船まで沈めるようになり、これが、アメリカに参戦のきっかけをつくることになりました。

そして、アメリカが連合軍に加わったことはロシアにとって大な痛手でした。

ロシア革命

1917年にあった、もう一つの大きな出来事はロシアに革命が起こったことです。

ロシアでは、長い間皇帝の悪い政治に国民は苦しんでいましたが、さらに世界大戦が長引くにつれ国民の生活は、一層苦しくなり戦争に反対する声が次第に強くなってきました。

この年、レーニンを中心とする共産主義の人たちは労働者や、兵士や、農民たちを集めて軍隊をつくり皇帝と政府を倒して新しい政府を打ち立てました。

これがロシア革命です。

新しい政府はすぐにドイツと講和を結んで戦場から軍隊を引き上げてしまいました。
そしてまもなく、ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)という国が建てられました。

このことは、戦争の成り行きに非常な影響を与えました。

ドイツの降伏

ロシア革命の影響で戦争反対の運動はドイツ国内にもおこるようになりました。
キール軍港では水兵たちの大きな反乱さえおこりました。

これを見てドイツでは皇帝が位を退き1918年(大正7年)11月オーストリアに続いて無条件で連合国に降伏を申し出ました。

4年と4か月ヨーロッパの大部分を戦場とし計り知れない犠牲を世界に与えた大戦争も同盟国の敗北となり、終を告げたのです。