今回は軍縮会議とは? ワシントン会議について、日本の歴史を紹介します。


軍縮会議とは?

世界の平和を保つために各国の軍隊の力を小さくすることが第一だという意見がほうぼうの国々から出されました。

そこで、1921年(大正10年)アメリカのワシントンで第一回の軍縮会議が開かれました。
これは、ワシントン会議ともいわれ軍縮とは、軍備の縮小という意味です。

つまり、各国が、話し合いによって準備している軍隊の力を小さくしようというものです。

この会議で中心になった問題は五大国といわれる日本・アメリカ・イギリス・フランス・イタリアの海軍の主力艦(戦艦)の数を少なくしようということでした。

その結果、アメリカとイギリスは5、日本は3、フランスとイタリアは1.75という割合で戦艦を持つことに決まりました。

日本とアメリカとの動き

このワシントン会議をさかいとして目立ったことは、日本とアメリカとの間が上手くいかなくなったことです。

イギリスをはじめヨーロッパの国々は世界大戦の痛手を受けて勝つには勝ちましたがすっかり弱っていました。

しかし、日本とアメリカの二国は戦場が遠く離れていたので戦争の被害をそんなに受けていませんでした。

それどころか、日本は大戦の間に中国をはじめ東洋の各方面に勢いを伸ばしヨーロッパの品物が東洋にこないのをいい事にして、それらに代わって東洋方面へ商品をどんどん売りこむようになりました。

そして、貿易の上ですばらしい利益をあげることができました。

いっぽうアメリカも戦争で困っているヨーロッパの国々へたくさんお金や物資を貸し付けて、大きな利益をあげました。

このように、日本とアメリカは世界大戦によって、一段と国力を強めました。