今回は朝鮮戦争について、日本の歴史を紹介します。
朝鮮戦争
中共の成立で、南朝鮮の大韓民国はアメリカと結ぶ仲間の一番前線に立つことになりました。
その韓国と朝鮮民主主義人民共和国との間についに1950年(昭和25年)戦争がおこりました。
かねてから、南朝鮮を助ける構えを問うていたアメリカは、ただちに軍を出動させました。
そして、日本はアメリカ軍の軍隊・兵器・物資輸送の中継ぎ地・補給基地として使われるようになり戦争に必要な軍需品の製造が再びはじめられました。
その結果「特需景気」といって日本は素晴らしい戦争景気に見舞われることになりました。
ところが、総司令部は朝鮮戦争のはじまる前後に日本国内の共産党幹部を追放した労働運動の自由を束縛するようになりました。
そして、反対に占領直後のいろいろな政策を緩めるようにしていったのです。
戦犯が釈放され、軍国主義者で巡放されていたものも大勢許されました。
資本家は、また自由に活動できるようになりました。
また、総司令部は、その年に7万5000人の警察予備隊をつくらせました。
これは、軍備を持たないと決めた新憲法に背くかどうかで、たいへん問題になりました。
しかしこの警察予備隊は1952年(昭和27年)には保安隊にさらに1954年(昭和29年)には自衛隊になり隊員の数も増え、兵器もたくさん新しいものが入れられて軍隊同様のものになりました。
こうして、外から与えられたものにしても民主的国家として歩みはじめた日本は1950年ごろから、次第に違った動きを示すようになりました。